【メモ】
・クークのお父さんの車と、ゲンゲンのお父さんの車。2台の車にのり込んで、初めての海に向かうなかよしの3匹、こぐまのクーク、こぎつねのゲンゲン、こうさぎのサーハ。初めての海がうれしすぎて、楽しみすぎて、くるまの中で思わずうめき声をあげながら、それをぐっとこらえるクーク。海で、初めて波がお腹にあたって、あんまり楽しくてわらってしまうサーハ。つぎからつぎへと打ちよせる波にとっしんして、波をかぶるゲンゲン。楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿が目に浮かんでくるかのような、読みやすくてわかりやすい文章。さすがは絵本作家さんの書いた本、という感じです。
・なかよし3匹とその家族の生活を描いた、ほんわかとしたストーリー。おとなが読むと、思わず、子どもと一緒に何かをしたり、どこかにお出かけしたくなってしまいますので要注意です。
【子どもの読書に関わるデータ】
ふりがなの状況:総ルビで、全ての漢字にふりがなが振られています。
文字の大きさ:大きい。文庫サイズとしては、ほぼ最大くらいのサイズです。
所感:絵本作家でもあるかさいまり氏の「こぐまのクーク」シリーズ。こちらは絵本ではありませんが、全編にわたって、ほぼすべてのページに、鉛筆で描かれた柔らかみのあるかわいらしい挿絵が入っています。「絵本」を卒業して「本を読む」、その最初の一冊に最適な一冊だと思います。
【表紙及び冒頭5ページ】
【基本データ】
つばさ文庫
2013年6月15日 初版発行
かさい まり・作/絵「こぐまのクーク物語 はじめての海とキャンプ」
ISBN978-4-04-631321-8
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