作 星新一  画 和田誠『きまぐれロボット』

フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」表紙

【メモ】

・こちらも星新一氏のショートショート集の子ども向けの版。ただしこちらは、以前にご紹介した青い鳥文庫からのものではなく、フォア文庫から出版されているもの。31編収録。

・内容的には、過去から多数出版されている新潮文庫版の小説と全く変わらず、全ての漢字にふりがなが振られたもの(青い鳥文庫版の傑作選も、同じく、全ての漢字にふりがなが振られています)。

・青い鳥文庫版が、230〜250ページ程度で14編収録、1編平均16〜18ページ弱(話ごとにばらつきがありますので、実際には1編あたり10ページ台前半から20ページ弱、という感じでしょうか)なのに対して、こちらのフォア文庫版は、200ページ弱の中に31編収録、1編平均6.5ページという計算になります。また、文字のサイズとしても、青い鳥文庫よりもフォア文庫のほうが若干大きく、こういった点から考えるに、こちらのフォア文庫版のほうが、「より短く、より手軽に読める話」を多数収録していると言えるのではないかと思います。

(上が青い鳥文庫版「おーい でてこーい」、下がフォア文庫版「きまぐれロボット」です)

青い鳥文庫版とフォア文庫版の星新一の文字の大きさ比較_[0]

フォア文庫版のほうが1〜2ポイント程度フォントが大きく、より「子ども向け文庫らしい」装丁になっています。

(青い鳥文庫版 1ページあたり、1行40文字×14行=560文字)

(フォア文庫版 1ページあたり、1行37文字×12行=444文字)

 

【子どもの読書に関わるデータ】

ふりがなの状況:総ルビで、全ての漢字にふりがなが振られています。

文字の大きさ:比較的大きい。文庫サイズとしてはほぼ最大サイズ。

所感:「(SF)小説のおもしろさ」を知る最初の一冊として、最適な選択肢の1つ。文字の大きさ、1編の短さ、どれをとっても、まずはこのフォア文庫版から初めてみるのがよろしいのではないでしょうか。

 

【表紙、目次及び冒頭5ページ】

フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」表紙_[0] フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」目次1_[0] フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」目次2_[0]

フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」目次3_[0] フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」本文1_[0] フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」本文2_[0]

フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」本文3_[0] フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」本文4_[0] フォア文庫 星新一「きまぐれロボット」本文5_[0]

 

【基本データ】

青い鳥文庫

2005年6月 第1刷発行

作 星新一  画 和田誠「きまぐれロボット」

ISBN978-4-652ー07467-1

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